WordPressでブログを始める方の最初の悩み
それはどんなWordPressテーマを選んだらいいのか?だと思います。

そこで当記事ではWordPressテーマを選ぶ際の基準やテーマを無料・有料で分類して紹介していきます。
それぞれのテーマの特徴なども合わせてご参考にしてください。

WordPressテーマを選ぶ基準

WordPressテーマは現在、公式登録されているものだけでも1万を超えるテーマが存在しています。
非公式のテーマも含めるとその数はさらに多いと言われています。

これからWordPressでブログを始める方にとっては、この数多くのテーマからどうやって選んで行くべきか迷う所です。そこでWordPressテーマを選ぶ際の主な基準を紹介したいと思います。

プラグインでカスタムブロックが追加できるか?

テーマ選択の基準で最も大事な事の一つがプラグインでカスタムブロックが追加できる事です。なぜプラグインでカスタムブロックが追加できるかが大事なのか?理由は簡単です、テーマを変更した時にデザインやレイアウトが崩れる可能性が高いからです。

残念ながら、お気に入りのテーマも未来永劫使える保証はありません。テーマを提供している企業が更新を中止したり倒産したりなどで使えなくなり仕方なく変更する事もあり得ます。

その時テーマに内蔵されたカスタムブロックを使用していると、テーマ変更と同時にデザインが狂ってしまいサイトの修正に大変な労力を強いられる事になります

カスタムブロックとは?

ブロックエディタ上で使用する拡張機能の一つ。WordPressテーマの多くがカスタムブロックを機能として採用している。

では実際に実例を紹介します。以下の画像はテーマをXWRITEからHello Elementorに変更した当ページの画像になります。

WordPress公式登録テーマ:Hello Elementorを適用したページ

見ての通りレイアウトやデザインが大きく崩れているのが分かります。今あなたがご覧になっている当ページとは大きく見た目が異なるはずです。では何故ここまで崩れてしまうのか?

簡単に言うとテーマに内蔵されている機能や設定はテーマを変更すると引き継がれないからですテーマに内蔵されたカスタムブロックはテーマを変更すると機能しなくなります。そのため上記の画像のように崩れるのです。

編集画面上でも上記の画像のようにブロックはエラーとなり表示されません。テーマ内蔵のカスタムブロックを使用していた場合、テーマの変更前にコンテンツの修正を行わなければなりません。

規模の大きなサイトやビジネスサイトの場合、大変な作業となります。そうならないためにもテーマを選ぶ際はカスタムブロックをプラグインで使用するテーマをおすすめします

カスタムブロックはコンテンツを構成するパーツとしては非常に重要な機能なので、プラグインとして使用するのが良い

プラグインでカスタムブロックを使用するテーマ

次にプラグインでカスタムブロックを追加するテーマを3つ紹介します。

Lightning

Lightningは株式会社ベクトルによって提供されているWordPressテーマです。VK Blocksというブロック追加プラグインを利用することでカスタムブロックを使用します。

大きな特徴としてカスタムブロックに限らず機能性の多くがテーマ専用の拡張プラグインを利用する形で実現していることです。そのためテーマ変更に伴うリスクが少ないテーマだと言えます。

またWordPress公式ディレクトリにも登録されている無料テーマでもあります。

SNOW MONKEY

SNOW MONKEYは株式会社モンキーレンチによって提供されているWordPressテーマです。Snow Monkey Blocksというプラグインを追加することでカスタムブロックを使用します。

さらにSnow Monkey Editorというブロックエディタの拡張プラグインも利用できます、ブロックの機能やツールバーの機能などが拡張されるためSnow Monkey Blocksと合わせて利用することでデザイン性の高いコンテンツの作成が可能です。

またSNOW MONKEYサブスクリプション契約のみでの利用となっています。

Emanon

Emanonは株式会社イノ・コードが提供しているWordPressテーマのブランド名です。同社のテーマには無料テーマであるEmanon Freeから有料テーマであるEmanon Pro・Emanon Business・Emanon Premiumがあります。

Emanonシリーズのテーマは拡張プラグインEmanon Blocksをインストールすることでカスタムブロックやツールバーの拡張機能が利用できます。

作りたいブログのイメージに合う

それぞれのWordPressテーマにはデザインに特徴があります。
WordPressテーマはカスタマイズすることでサイトの見た目を変えることができますが、初心者の内は操作にも慣れていないためカスタマイズに時間も掛かります。

テーマによってはテーマの公式ページなどでサンプルサイトを公開しています。
それらを参考にご自身が作りたいブログのイメージに近いテーマを探すと良いです

デフォルトの段階で作りたいイメージに近いデザインのテーマであれば、カスタマイズに掛ける時間も節約できるためオススメです。

作りたいブログに明確なイメージを持ちましょう、テーマの選択がしやすくなります。

カスタマイズ性が高く分かりやすい

WordPressにはダッシュボードと呼ばれる編集画面から外観を選択する事で、WordPressテーマを視覚的にカスタマイズすることが可能です。
このカスタマイズ性によってテーマが同じでも全く違うブログを作ることができるのです。

同じWordPressテーマでもカスタマイズすることで見た目が変わる
サイドバーを削除した1カラムのデザイン
サイドバーを右側に配置した1カラムのデザイン

本来WebサイトはHTMLやCSSといった言語を使うことでデザインしますが、多くのテーマではこれらの知識が無くても問題なくカスタマイズができます。

このカスタマイズ性はWordPressテーマごとで大きく違う特徴でもあるため、作りたいブログに欲しいカスタマイズ機能があるかどうかも見ていきましょう。

SEO対策がある

SEO対策とはGoogleなどの検索エンジンに対して、作成したブログが最適化された状態にすることを言います。Googleは常にユーザーにとって検索結果に最適なコンテンツの提供を目指しています
そのため最適化されていないサイトは上位表示されにくくなります

WordPressテーマにおける、SEO対策をいくつか挙げると

ページの表示速度は適切か?
・メタディスクリプション(検索結果に表示されたサイトの紹介文)は設定されているか?
・レスポンシブ対応しているか?
・hタグは適切に配置されているか?

などがあります。

これらの対策が不十分ですと、せっかく作成したブログも誰の目にも止まらないままという状況になりかねません。

レスポンシブ対応されている

レスポンシブ対応というのは、ブログの訪問者のデバイスのサイズに適切な表示をすることを言います。
近年ではスマートフォンからWebサイトやブログも見る方も多いため、それぞれのデバイスの画面サイズに合わせたデザインでサイトを表示する必要があります

作成したブログがパソコンのモニターからは問題なく見れるのに、スマホからだとデザインが狂ってしまってはスマホからのユーザーはサイトを訪問してくれなくなります。

レスポンシブ対応が出来ていないとスマホユーザーからの訪問が期待できなくなる

レスポンシブ対応できているかは重要なことですので、該当のテーマが対応されているか?必ずチェックしましょう。

定期的にテーマの更新が行われている

WordPressテーマの更新が定期的に行われているかは非常に重要な点です。
なぜなら、WordPress本体もまたアップデートを繰り返しているためテーマが更新されないままだと、作成したサイトやブログが表示されなくなったり不具合を出したりする恐れがあるためです。

使いたいと思っているテーマが定期的に更新されているかは、該当テーマの公式ページなどで確認できます。

十分なサポート体制やテーマに関するマニュアルがある

有料のWordPressテーマだと多くの場合、開発者によるメールなどによるサポートやテーマの公式ページにてマニュアルなどの解説ページがあります。無料でもユーザーフォーラムなどを利用することで問題の解決を図ることもできます。

初心者の内はWordPressテーマの使い方で分からないことがあったり、不具合があった時には対応が難しいと思います。困った時に解決できるだけのサポートのあるテーマかどうかは確認しておきましょう。

テーマに関するサポートやマニュアルは有料テーマの方が充実している

WordPressテーマには無料のものから有料のものまで数多くあります。また有料のものも値段は様々です。基本的に有料であれば機能性やカスタマイズ性が高かったりサポートが豊富であったりします

余分な時間を使わずにブログが作成できる

いかに時間を掛けずにブログを作成できるか?も重要なポイントです。初心者の内は豊富な機能があっても使いこなすのは難しいですし、イメージ通りのブログを作るのも簡単ではありません。

上述したポイントの中でも特にオススメするのが

特に大事な3つのポイント

1.作りたいブログのイメージに合う
2.カスタマイズ性が高く分かりやすい
3.十分なサポート体制やテーマに関するマニュアルがある

この3つになります。
他の項目も勿論大事ですが、挫折することなくブログを完成させるためにも最初にこの3つポイントに注目してテーマを選んでみましょう。

予算で決める

新規でブログを立ち上げるとなると、サーバー使用料・ドメイン取得料金も必要となります。特にサーバー使用料は毎月掛かってくるため、予算に応じてテーマを選ぶ必要もあります。

値段によってテーマが具体的にどう違うのか?は初心者の内は判断が難しいと思います。
とりあえず記事を作成してから必要に応じてテーマを変更することもできますが、テーマを変更することでレイアウトが崩れたりすることがあります。

次にWordPressテーマを予算別でそれぞれのメリットについて開設していきます。

WordPress無料テーマの特徴

WordPressテーマには無料のテーマも数多くあります。公式に登録されたテーマだけでなく非公式のテーマでも無料のものは多くあります。WordPress公式の登録されている無料のテーマは海外の企業やクリエイターが制作したものが多い為、日本語対応していないものあります。

非公式のテーマには日本人開発者による、日本語サポートが充実した無料のテーマもあるため、初めてWordPressでブログ作ろうとする方は日本語サポートが充実したテーマをオススメします。

料金が掛からない

0円でWordPressテーマが利用できるのは無料のテーマの一番のメリットです
無料だと粗悪なイメージがあるかも知れませんが、中には有料のテーマに匹敵するほどの機能が備わったテーマもあります
初心者の内はまずWordPressに慣れる必要もあるので無料で試せるのは大きなポイントです。

別のテーマを試しやすい

コストが掛からないので自分に合わないテーマだと感じたら、すぐに別のテーマに移ることができます。無料のテーマだけでも数多くあるので気軽に試しやすいです。

トラブル時などのサポートが充実していない

無料のWordPressテーマの多くはカスタマイズ方法やトラブル時の対応などが無いものが多いです。気軽に利用できる反面、困った時の解決方法が少ないのは初心者にとってデメリットでしょう。

無料でも有名なテーマだとコミュニティやフォーラムなどがあります。無料のテーマを選ぶ際はその辺りも確認しておきましょう。

WordPress有料テーマの特徴

有料のテーマと言っても値段は様々です、有料のテーマは無料のテーマに比べて機能性や拡張性に優れているものが多くあります

また、有料ですのでカスタマーサービスも利用できます。値段の違いによってどのような機能性の違いがあるのかは、テーマによって大きく異なってきます

カスタマイズ性が高い

WordPressテーマというのは人に例えると衣服のようなものです。見た目が変わると人の印象も様変わりするようにブログも大きく印象が変わります。カスタマイズ性が高いほどご自身が作りたいサイトに近づけるので重要なポイントになります。

デフォルト設定のままでもデザインが優れている

WordPress初心者の内はカスタマイズするには一苦労します。その点有料のテーマは初期段階からある程度デザインが完成されているため、細かいカスタマイズをしなくても見栄えの良いブログを作りやすいです。

サポートやマニュアルが充実している

有料だけあってテーマの公式ページでサポートが充実しています。テーマに関する設定方法やカスタマイズに関しても解説ページやマニュアルがあるので、初心者でも困ることなく利用ができます。

WordPressテーマの選び方:まとめ

WordPressテーマの選び方について解説してきましたが、初心者の内は実際に触ってみないと分からない部分も多いです。無料のテーマで慣れてから有料のテーマに移行するという考えもありますが、制作コストも考えるとオススメしづらい面があります

初めてWordPresでブログ作る方には有料のテーマがオススメ

コスパだけでなくタイムパフォーマンスも考えると有料のテーマを利用した方が良い

テーマによっては変更することでレイアウトが崩れたりするので、特定のテーマで記事を作成してから別のテーマに変更するとブログのデザインがぐちゃぐちゃになることもあります

最終的な制作コストを考えるとやはり有料のテーマがオススメです
サポートやマニュアルが充実しているので制作中に分からないことがあってもすぐに解決しやすいので、トータルでの制作コストも低くなります。